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事前に知っておきたい 融資の種類やメリット・デメリットについて解説


事業を立ち上げる際に必ず直面するのが資金調達です。そしてよく利用される方法が融資による資金調達です。

今回は、融資の種類やメリット・デメリットについて解説していきます。

※この記事を書いている「資金調達のミカタ」を運営している株式会社ベクターホールディングスが発行している「起業のミカタ(小冊子)」では、更に詳しい情報を解説しています。無料でお送りしていますので、是非取り寄せをしてみて下さい。

そもそも融資とは?

融資とは、銀行などの金融機関がお金を貸すことを指します。つまり、借金ですので返済の義務があり、返済の際には利子を上乗せして返さなければなりません。

そして実際に企業が利用する事の出来る融資制度は、大きく「公的融資」と「民間融資」の2つに分けることができます。公的融資とは国や地方自治体などが行っている融資のことで、日本政策金融公庫の融資や商工組合中央金庫などがあります。民間融資とは、銀行や信販会社や消費者金融会社など、民間の銀行から受ける融資のことをいいます。

融資で知っておきたい5つの種類

ここからは、融資の種類について説明していきます。

政府系金融機関

政府系金融機関とは、出資金のほとんどを政府が出資している金融機関のことです。政府系金融機関は営利を目的としておらず、民間の金融機関を補完することを目的としています。したがって、銀行のプロパー融資を受けられない場合には、政府系金融機関を活用することを考えたいものです。

特に、これから事業を始めるという場合には、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」がおすすめです。日本政策金融公庫には、新創業融資制度の他にも、新規開業資金、女性・若者・シニア起業家支援資金などさまざまな融資制度があるほか、農業経営アドバイザーの制度やソーシャルビジネス支援などの経営に関するサポートが充実しているというメリットがあります。

信用保証協会付融資

銀行でも信用金庫でも、はじめての取引をする相手であれば、基本的に「信用保証協会」という信用保証機関の保証がないと融資はしてくれません。信用保証協会は一般社団法人が運営しており、全国51(47都道府県と4市)の信用保証協会があります。

あなたが信用保証協会付きの融資を銀行から受けたいのであれば、銀行への融資を申し込む際に同時に信用保証協会にも信用保証の申込みをします。信用保証協会はあなたの経歴や自己資金や事業内容を審査して、問題なければ銀行に対して「この人物の信用保証はOKです」というGoサインを出してくれます。

プロパー融資

銀行とあなたの2者間で直接取引をする融資のことを「プロパー融資」と言います。プロパー融資は信用保証協会付けの融資よりも難易度が高く、金利も低く設定されることが多いです。しかし、事業を始めていきなり三井住友銀行などのメガバンクへ融資の話を持ち掛けても、基本的に相手にされることはないでしょう。しかし、事業内容や経歴のよい事業主であれば、銀行からプロパー融資を勧められる可能性も十分にあります。

ちなみに、公的金融機関である「日本政策金融公庫」で融資を受ける場合は間に信用保証協会などを通さないため、融資の形態は2者間のプロパー融資と言えます。

ノンバンクによる保証付

ノンバンクとは、いわゆる信販会社や消費者金融会社など銀行ではない金融機関から融資を受けることです。ノンバンクは、できるだけ使わないに越したことはありません。

しかし、決算書の内容が悪いなどの理由で、銀行からのプロパー融資や日本政策金融公庫からの融資が受けられない場合に検討せざるを得ない場合には、ノンバンクの保証を受けて融資を受けることを検討します。ノンバンクによる保証のため、保証料は保証協会よりも高めになっています。

ノンバンクの無担保融資

ノンバンクの無担保融資には、企業向けに融資を行うノンバンクと個人向けに融資を行うノンバンクがあり、「事業者向けビジネスローン」などという名称が付されています。審査の時間が短いため、急な資金調達に利用するには便利ですが、利息が高めに設定されているのが特徴です。

ノンバンクから借入れを受ける際には、できるだけ会社でなく経営者個人で受けるのがおすすめです。会社で借りると、勘定科目内訳書でノンバンクから借入れを行っていることが分かってしまい、銀行からの評価が悪くなってしまうからです。

経営者個人の信用情報を見れば、ノンバンクからの借入をしていることは分かってしまいますが、そこまで確認されないケースも多いので、できるだけ対策をとっておくことをおすすめします。

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融資のメリット・デメリット

今後、融資を検討しているのなら、メリットとデメリットを事前に把握しておくことが大切になります。

融資のメリット

融資のメリットは、大きな組織から割り切ったビジネスとして資金を得られる点です。基本的には、お互いに資金を借りる、資金を貸して利子を得るだけの関係なので、効率よく資金を得たい時に向いています。

必要な資金を調達できる

融資により資金調達する場合、必要な金額を資金調達できます。つまり、融資は、必要な資金が多額であっても少額であっても、自社の要望に合わせて調達できる方法です。このように、臨機応変に資金調達できる点は、融資の大きなメリットといえます。

第三者からの介入を受けない

融資のメリットは、借りた相手からの経営への介入を受けない点です。株式を購入する出資・投資では、株主が経営に参加します。しかし、融資では契約によってお金の貸し借りをするだけなので、融資元はそこまでの権利を持ちません。

融資のデメリット

融資は、大きな資金を借りる方法であり、借りたものは返す必要があります。この点から融資には重い責任と義務が付きまとい、デメリットと感じることもあります。

利息の支払い・元本の返済

融資による資金調達の最大のデメリットは、元本の返済や利息の支払いが求められる点です。例えば、毎月決まった金額を支払う契約の場合、通常よりも収益が得られなかった月には資金繰りに悩まされます。

融資による資金調達では、元本の返済に加えて利息の支払いも発生するため、融資額よりも多額の金額を支払う必要があります。

保証人や担保が必要な場合がある

銀行などの金融機関は、対象企業の信用力をもとに融資実施の可否を判断します。ここでの判断次第では、融資に保証人や担保提供が求められる可能性があり、この点は大きなデメリットです。

まとめ


返済の義務のない代わりに経営の権利を握られる出資を選ぶのか。逆に、自由な経営と引き換えに融資という名の借金を背負うのか。どちらが正解ということはありません。経営者は自らの会社の展望を見据えながら資金調達の方法を探していく必要があります。

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